【河北医療財団】食物アレルギーについて

河北医療財団のベビースキンケアセミナー

河北医療財団について

東京都杉並区にある河北医療財団は、定期的に河北総合病院の医師や看護師による無料セミナーを実施しています。

河北総合病院は、小児科の救急がある総合病院で、24時間体制でサポートしてくれるママにとっても心強い病院です。

今回は河北総合病院の小児科医による、食物アレルギーのお話しをご紹介します。

食物アレルギーについて

食物アレルギーは、「特定の食べ物を食べた時だけ、有害な症状がでる病気」です。
症状が出て、はじめてアレルギーと診断されます。

食物アレルギーの症状

アレルギーの症状として、最も多いのは…実は皮膚症状がダントツ!

症状:皮膚92%、呼吸器(鼻水、くしゃみ)33.6%、粘膜(口や目の痒み)28%、消化器(嘔吐、下痢)18.6%、ショック10.4%。
2つ以上症状があるとアナフィラキシーで重症と診断されます。

アレルギーの原因

現代医学では、アレルギーの原因は「皮膚」という見解が有力です。
今の地球は、昔と比べ湿度が下がっており乾燥状態。
皮膚が乾燥して肌のバリア機能が低下し、何かしら反応することがアレルギーの原因と考えられてます。

アレルギーの改善

アレルギーの改善には、「皮膚を清潔にし、保湿をすること」が重要ポイントです。
病院でアレルギーの免疫療法を行うときも、皮膚を保湿した上で実施されます。

肌トラブルを防ぐために、家族みんなで保湿ケアを心がけてください。

初めて食べるたべ物

赤ちゃんの消化器官は、3歳になると大人のように、しっかりと消化器官が出来上がります。
生ものも食べれるようになり、食の幅が広がります。

初めて食べさせる時は不安もいっぱいだと思いますが、食べさせる前に「食物アレルギー」の診断は難しく、症状が出て初めてアレルギーになります。

<初めて食べる時のポイント>

  • ①皮膚をキレイな状態で
  • ②少しずつ食べさせる
  • →6か月くらい0.2g
  • →9か月~1歳1.1g
  • ③反応を見る

ポイントは少し食べさせることです。
もし反応があった場合、心配になると思いますが、写真や動画で状況を撮影しておくと医師も診断しやすくなります。

アレルギーの治療では、医師が安全な摂取量を計り、食事療法で耐性をつけて改善し、食べれる範囲や量を負荷試験で確認します。 食べられないと諦める前に、病院で相談してみるといいかもしれません。